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1.床面洗浄
(問) 床面をムラなく表面洗浄し、ワックスの剥離作業を少なくするための方法は?
(回答) 床面の表面洗浄に際しては、希釈した洗剤をポリッシャーに設置したタンクに投入し、ポリッシャーからレバー操作
で洗浄対象床面に直接塗布し洗浄を行うことが時間的・人的コストの面から通常行われていますが、この方法では
洗剤の洗浄効果よりも、洗浄時に使用する洗浄用パット類の物理的カキトリ効果による汚れ落しが主体となります。
物理的洗浄効果が主体となるため、作業時にパットが床面に当たっている時間や角度により、せっかく塗布してある
床面のワックスへ洗浄ムラなどのダメージを多く与えます。また、短時間でより強力な洗浄効果を得るため、使用する
洗浄用パット類の番手もより硬い物が使用される傾向にあり、このこともより一層ワックス面にダメージを与える原因
となります。
表面洗浄においては、確実にワックス面に付着している汚れや、スカッフマークーなどのワックス面に浸入している傷
などを取り除くためには、ポリッシャーで洗浄する前に洗剤を床面に塗布しておくことが重要です。このことにより、
洗浄剤の持つ効果が十分に生かされ、想定しているよりやわらかい洗浄用パット類での床面洗浄が可能になり、
このことは、仕上げに用いるワックスの塗布回数の減少につながることとなります。
ワックスの塗布回数の減少と共に、洗浄時にポリッシャーをわざと立てての洗浄するなどのムラの発生要因の減少に
つながり、洗浄ムラなどの要因により汚れの抱きこみを予防し、ワックス塗布後の経年劣化により変色を抑え結果
剥離洗浄までの期間を長くすることが可能となります。また、剥離作業時も無駄なワックスの堆積がされていないため
剥離剤の使用量の減少化、作業手間、時間の短縮化などのトータルでのコスト削減が可能となります。
したがって回答は 洗剤はポリッシャーのタンクに入れて塗るのではなく、モップ等によりポリッシャー洗浄の前に
床面に塗布しておく が正解です。